エンジンオイル交換が劣化するとどうなる?

  • 2022年7月6日
  • 知識
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エンジンオイルとは

エンジンオイルは、バイクや車における血液のようなものです。エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑・密封・冷却・清浄・防錆の役割を果たします。

潤滑

エンジン内部の金属に油膜をはることで、摩擦を少なくし、エンジンをスムーズに動かします。

密封

ピストンとピストンリングの隙間を油膜で密閉して燃料ガス抜けを防ぎ、エンジンの加速力(パワー、出力)を維持します。

冷却

オイルはエンジン内部を循環しながら、金属の熱を吸収し冷却します。

清浄

オイルはエンジン内部を循環しながら金属粉や不純物を取り込むことで、きれいにします。オイルに取り込まれた金属粉や不純物はオイルフィルターでろ過されます。

防錆

エンジン内部をオイルで満たすことで、エンジンの金属を空気や水分に触れさせず錆から守ります。

エンジンオイルは劣化する

エンジンオイルは走行距離や経年により古くなることで劣化していきます。また、少量ですがオイル量は減っていきます。エンジンオイルが劣化するとどうなるかというと、以下のような症状が発生します。

  • 加速力(パワー、出力)が低下する
  • 寿命が短くなる
  • 故障する

オイルが不純物で汚れてたり粘度が低下するためです。

エンジンオイルが汚れると

オイルが汚れると、エンジンを動かすことでエンジン内部に発生する不純物を清浄する力が低下してしまい、加速力や燃費が低下します。加速力が低くなる分エンジンにも無駄に負荷がかかることになり寿命が縮まります。

粘度が落ちると

オイルの粘度が落ちると、金属同士の摩擦が高くなりエンジンが傷ついてしまう可能性があります。また、摩擦が高くなるとその熱によりエンジンが溶け、固着することでエンジンがかからなくなることもあります。いわゆるエンジンが焼き付きです。

また、油膜が維持できず密封の役割がはたせず加速力が低下します。

オイルが減ると

オイルが編ると粘度が落ちた時と同様、潤滑や冷却の効果が果たせなくなりエンジンが焼き付きます。また、空気や水分に触れてしまう可能性があるため防錆の役割も果たせなくなります。

オイルの交換時期

早めにオイル交換すると加速力を維持できたり、燃費がよくなったり、エンジンが長持ちします。では、いつ、どれくらいで交換すればよいでしょうか。

カワサキの説明書

カワサキNinja650の説明書によると、エンジンオイルの交換時期は以下の通りです。走行距離もしくは期間のうちどちらか早い方で行います。

  • 初回: 1000km時 または 1カ月時
  • 2回目:6000km時 または 1年時
  • 以後:6000km毎 または 1年毎

その他よく見かける一般的な見解

  • 3000km毎 または 6カ月

また、外気温も影響することから季節の変わり目を意識するとよいでしょう。例えば、暖かかるなる前、寒くなる前です。

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