11月に入りいよいよ冬が近づいてきましたね。
場所によっては、路面が凍結し、走れない道路もあるそうです。
さて、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は左手が腱鞘炎になってしまいました(´;ω;`)
ことの始まり
9月に納車して以来、1回のツーリングで2~300kmもの走行を繰り返していました。
すると、どうにも左手親指の付け根(手首の内側あたり)が痛いんです。
最初は、単なる疲れや筋肉痛の類だと思い特に気にせずツーリングを楽しんでいたところ、日常生活に支障をきたすようになりました。
具体的には荷物を持ったり、リュックを背負おうと手首をひねったり曲げると左手に激痛が走るようになりました。
原因と改善方法
今までこのような痛みに見舞われたことはありません。
考えられる原因としては、バイクであることは間違いなさそうです。
そうしたところ、以下の点が良くなかったかと考えています。
- ライディング姿勢が悪い
- クラッチの握りすぎ
ライディング姿勢が悪い
腕とハンドルが直角になるようにハンドルを握り、かつ、前傾姿勢で腕を押し付けるような姿勢で乗っていました。
これは非常に手首に負担をかける握り方のようです。改善方法としては、ニーグリップをしっかりと使い、ハンドルに体重をかけないようにします。
また、腕を直角にするのではなく少し角度をつけると手首への負担が軽くなるそうです。
クラッチの握りすぎ
長時間のツーリングでは必然的にクラッチを握る回数が多くなってきます。
これはどうにも防げそうにないので、ツーリング中に休憩をとる、ツーリング後はしっかりと休養を取りストレッチを行います。
信号待ちなどの停車中は、ギアをニュートラルにし、クラッチを握りっぱなしにしないようにすることも大切ですね。
病院に行ってきた
1カ月たっても一向に症状が改善しないため、病院(形成外科)に行きました。
レントゲンを撮られ、しばらく待つこと数十分。診察が始まりました。
先生はおもむろに私の左手を握り、親指を押し下げます。
いたたたたった!!!痛いです痛いです!!!先生痛いです!!
先生「あー。これ腱鞘炎だね。今のは、フィンケルシュタインテスト変法という診断方法なんだよ」
先生「症状が進行すると手術するしかなくなって握力無くなるよ。それから、治るのに3カ月くらいかかるよ」
さらっと言われましたが、バイクに乗れなくなると困ります(´;ω;`)
正式な名称は、「ドケルバン病(搾取性腱鞘炎)」だそうです。まさにハンドルやクラッチを握っていたことが原因ですね。
症状
手首(手関節)の母指側にある腱鞘(手背第一コンパートメント)とそこを通過する腱に炎症が起こった状態で、腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の母指側が痛み、腫れます。母指を広げたり、動かしたりするとこの場所に強い疼痛が走ります。
原因
妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。手の使いすぎやスポーツや指を良く使う仕事の人にも多いのが特徴です。
病態
母指の使いすぎによる負荷のため、腱鞘が肥厚したり、腱の表面が傷んだりして、さらにそれが刺激し、悪循環が生じると考えられています。
引用元:日本整形外科学会「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」より
治療について
処方薬
塗り薬「ゼスタッククリーム」と内服薬「ロキソプロフェンナトリウム」(ロキソニンのジェネリック医薬品)が処方されました。
ゼスタッククリームは、血行を良くする成分が含まれていており、治癒を促すそうです。このクリームを白さがなくなるまで患部へ丹念に塗り込みます。
ストレッチ
※このストレッチは、私が医師から指示を受けたものですので、他の人にも適しているとは限りません。
腕を目線の高さまで上げ、痛みのある腕の親指を反対側の手で押し下げます。はっきり言って痛いです。
(それくらいじゃないとストレッチにならないらしいです)
また、人差し指についても親指を巻き込みながら痛みのある向きに押し下げ、ストレッチします。
親指を手の甲側に反らすストレッチは症状が悪化する可能性があるので控えましょう。
これを、朝2回、昼2回、夜入浴中に3回行います。やりすぎても良くないそうです。
民間療法について
病院に行く時間がない方は以下の手段を試してみてはいかがでしょうか。
ロキソニン
ロキソニンは、消炎鎮痛効果のある内服薬です。私は病院で処方してもらいましたが、普通のドラッグストアでも販売されており入手しやすいです。
即効性があり、(今バイクに乗らなければならないなど)今すぐ症状を改善したい場合にはお勧めです。ただし、対症療法ですので、その点には注意です。
赤いサロメチール
赤いサロメチールとは、患部の血流の流れを改善して運動前後の筋肉疲労に効く塗り薬です。
噂によるとプロレスラーの道場にも特大ビンに入れよく使用されており、切り傷以外の万能薬的扱いをされているとも記事を見た覚えがあります。
こちらも、ゼスタッククリームと同様に白さがなくなるまで患部へ丹念に塗り込みます。お風呂上りに使用するとよく効く印象があります。
症状経過
2週間経過して
ストレッチや塗り薬が効いているためか、治療を受ける始める前よりは少しだけ良くなってきたような気がします。ストレッチ直後、特に入浴後に体が温まっていると痛みはかなり和らぎます。ただ、寝起きなど腕が冷えたりするとまた痛みが戻ってくるため、今日からハンドウォーマーを導入することにしました!
※11/9(金)に再度通院し、先生とストレッチ方法に不足や注意点を聞いてきたので、上記のストレッチ方法を修正しています。
最後に
腱鞘炎になると、怪我をしているも同然でバイクに乗ることとが難しくなります。
ツーリングの前後にはしっかりと手首、指などのストレッチを行い十分休息をとりましょう。
皆様も自分の体を大事にご自愛くださいねー(´・ω・`)
おまけ
完治後、思い起こしてみました。さんざん大層なこと書いといてなんですが
結局のところ一番の効果のある治療方法は、薬よりも「患部に負担をかける習慣をなくすこと」だと思います。
あとは治るまで「痛みの原因となる行動をせず」、安静にして栄養と睡眠をしっかり取り「大人しく時が経つのを待つ」こと、です。バイクに乗るなどもってのほかです。
腱鞘炎だけでなく怪我全般に言えることですが「治り始めるまでは冷やす」、「治りかけてからは温める」これが基本ですね。
以上、今、腱鞘炎に悩んでいる方のお力になれれば幸いです。