【致命傷】エンジンオイル交換に失敗した結果 Part.3

ここまでのあらすじ

費用を浮かせようとエンジンオイルの交換を自分でチャレンジしてみたのが運の尽き。

エンジンオイル交換作業で考えられるあらゆる失敗を繰り返し、中でも最も恐れられているオイルパンの雌ネジを舐めてしまうという大罪を犯してしまいました。

一旦は、シールテープと液体ガスケットシール材でなんとかオイル漏れを防ぐことができました。

しかし、新たなトラブルはひっそりと近づいてきているのでした。

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そうだ車検に行こう

さて、話は変わりましてウチのNinja650は購入して3年経過し、初の車検を迎えようとしておりました。

しっゃせー

車検おなしゃーす

ついでにオイル交換いかがっすか?

前回のオイル交換から約半年ほどたち、次のオイル交換の時期がやってきていたので、ついでにお願いすることにしました。

そういえば、ドレンボルト舐めてるかもなので様子見て貰えます?

うーす

もうダメっすね。プラザ店でオイルパンの交換をオススメするっす。
(※ネジ穴を舐めた部品)

自動車のエンジン底部にあるエンジンオイル溜め。潤滑後のオイルはここに戻り、冷却、ろ過されたのち、再びポンプで必要箇所へ送られる。(デジタル大辞泉より)

やはり、と言った感じでした。まあ、シールテープと液体ガスケットつければ一応漏れはとまるのでとりあえずシールテープだけ巻いといてください。とお願いしときました。

車検が終わってからじっくりか考えよ。

ってことでとりあえず車検だけ通してもらうことにしました。

戻ってきたNinja650

1週間後と数日後に、Ninja650を引き取りに行きます。無事車検は通ったものの…

車検は通ったんすけど、オイルは今も漏れてます。

おおっとと思い自宅に帰ってドレンボルトにティッシュを巻き、しばらく経って様子を見てみると

なんかすっごい漏れている!

ティッシュが冴速(カワサキ謹製・緑色のオイル)の緑色でぐっしょり。

車検に出す前と比べて著しく悪化していました。微妙なトルク感で成り立っていたのか、前回のオイル交換からネジ穴のダメージが広がってしまったようです。

というかよくこれで車検通ったね(ドン引き

もちろん、このまま放っておくことはできませんので対策を考えます。

ネジ穴を作り直す

オイルパンの交換って滅茶苦茶高いって聞くし…どうしよう

オイルパンの交換を視野に入れつつも、まずはネジ穴(雌ネジ)の修復を試みます。ダメならオイルパンの交換すればいいかなと。

で、ネジ穴の修復はどうするのかと言うと…

まず今のネジ穴より少し大きい新しい穴を掘ります

新しい穴に、リコイルインサート(もしくはリコイルパケットと呼ばれる)を埋め込みます。リコイルインサートは、螺旋状のステンレス製ワイヤーです。

リコイルインサートを新しく掘った穴に埋め込むと今まで通りドレンボルトが使用できるという優れものです。

利点としては、オイルパンを交換することなくドレンボルトの穴を修復できます。

難点としては、真っすぐ掘るのが難しく失敗するとオイルパン交換確定です。それと穴を掘るための工具が意外と高額なことです。

レッツ、タップ!

とりあえずオイルを抜き、現状を確認してみると…なんだか怪しげな状態の雌ネジ

今回購入したリコイルキット。

三本のうち、一番上がリコイルインサートのタング(取っ手)を折って取り除く工具、二番目が穴を掘るタップ、三番目がリコイルインサートのタングを掴んでねじ込む工具です。

このリコイルキットのタップはパイロット機能付きで、先端部は通常のドレンボルトと同じ太さです。

パイロット機能付きのタップを締めていけば真っすぐ掘削できるというというものです。

念のためドレンボルトとリコイルインサートのサイズが同じであることの確認。

うん、ピッタリ

掘削するときには、タップにタッピングオイルを塗ります。

タッピングオイルを塗ることで、潤滑性の向上、削りカスの排出、冷却を助けます。使わないとタップが折れたり、雌ネジがうまく掘れないことがあるようです。

タップを回すため、棒状のタップハンドルに付けて回そうとしますが…

ハンドルと周辺のパーツが干渉して回せない

しかたがないので、モンキーレンチで回してみます。

1/2周掘ったら、1/4周戻してを繰り返しながら掘り進めます。ときどきタップを抜いて切りくずを掃除します。

どんどん掘り進めていると途中で手ごたえが…

パイロット部がある分、奥まで掘れない

真っすぐ入るのはいいのですが、奥行きに余裕がないと全部掘れません。無理矢理回して母材を壊してしまってはいけないので途中であきらめます。

リコイルインサートのタング(取っ手)を挿入工具のくぼみにひっかけ

ネジを回すように挿入していきます。

奥までちゃんと入るかなと心配していると、やっぱり途中で手ごたえが…。

もう少し…もう少しだから!

と無理矢理ねじ込んでみましたがちょっと溢れました。

で、ここで問題が発生します。お判りでしょうか。リコイルインサートは雌ネジとピッタリのサイズなので、普通は挿入中に手ごたえなど発生するはずがありません。手ごたえがあるということは、奥の掘れていないところにリコイルインサートをねじ込んでしまったということです。

当然、穴の長さが短いため、ドレンボルトは絞められません。ヤバいと思い挿入工具を反対方向に回し、緩めようとしますがタングが見当たりません。そう、タングは折れてオイルパンの中に…

最悪…エンジン傷める可能性も

とりあえずドレンボルトが入らないことにはどうにもならないので、抜き取り工具を購入。

抜き取り工具をリコイルインサートに食い込ませ、力を掛けながら反時計回りに回しますが…

ぐにに…硬くて抜けない。

はみ出てる箇所はびにょーんと伸びて奥まで力が伝わらずなかなか抜けません。ちょっと母材にもダメージが…。リコイルインサートと格闘すること30分、ようやくコツを発見。左右どちらか一方に重点を置くと少しずつ回りなんとか抜けました。

次は、リコイルインサートをニッパーで短めに切断。

今度はそれらしく入りましたがやっぱりちょっと奥行きが深すぎたか。

新しく買ったドレンボルトは純正より短いので何とか挿入できます。とりあえずこれで様子を見てみますが…

ダメだ、やっぱり漏れてる!!

振り返ってみて

リコイルキットについて

リコイルキットには、パイロットタップ付きとそうでないものがあります。穴の奥行きがあると思っていても、パイロット部が意外と長く、入り切らない場合もあります。

後からオイルパンの構造をよくよく観察してみると、すぐ奥にでっぱりがあり、どうやっても奥まで入らないようになっていました。

穴を真っすぐ掘るのは大切ですが、奥まで掘れないのも問題です。パイロットなしのリコイルキットのほうが良かったかなと思いました。

もちろん、十分奥行きがある場合は、パイロットありの方がまっすぐ掘れて安全だと思います。

ドレンボルトの太さとピッチに応じたタップを選びましょう

パイロットタップ無し

パイロットタップあり

タップハンドル

バイクの奥まったところは周りのパーツが邪魔でタップハンドルが回らない場合があります。

ドレンボルト周りは狭いので、ハンドルとネジ部の間隔が取れるT型タップハンドルを使った方がよいみたいです。

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Oリングを試す

そもそも何で金属のドレンワッシャー潰すんだろう?
ゴムのリング(Oリング)の方が漏れなさそうじゃない?

ちょっと好奇心が湧いてOリングを試してみることにしました。

Oリングは耐油・耐熱・耐薬品のふっ素ゴムを選びました。

サイズはドレンボルトとほぼ同じサイズ.。

そのまま締め付けるとトルクをかけた時に摩擦でちぎれるらしいので新しいエンジンオイルを塗ります。

で、トルクをかけてみると…

あれ…ゴムが潰れてボルトから外れてる

円形だったゴムはぐんにゃりと変形してボルトの周囲からはみ出ていました。

これでは到底オイル漏れを防ぐことなど不可能。変形しない程度に締め付けてみます。

が…

ダメか…

Oリングはしっかり千切れてました。

それもそのはず、後から知ったのですがOリングは変形せず潰せるよう溝にはめて使うものだそうです。

なので、普通のドレンボルトのように溝がないところで使用すると千切れます

ちーん

シールテープ再び

お遊びはここまでだ!シールテープで終止符を打つ!

さて、Oリングの実験も終わったので信頼と実績のシールテープの再登場。

シールテープの巻き方はもうわかってるのでささっと巻いて…

ドレンワッシャーつけて、液体ガスケット塗って

締める。

よし、勝ったな!

これでまたしばらく凌げるなと思い、試走してきました。

帰宅し、ドレンボルト付近をウエスで拭ってみると…緑色のオイルが。

後日、ドレンボルトを外してよくよく観察してみると、ドレンパッキンの上側にほんのわずかに隙間が…?隙間があるということはドレンパッキンがほとんど潰れておらず、密封できていないということ。

パイロット機能つきのタップを使って掘ったとはいえ、モンキースパナで下方向に力を加えながら回していたため、ほんの少し上方向に歪んでたのかもしれません。

オイル漏れ騒動はいつになったら終わるのか。季節はもう3月、バイクに乗るにはいい季節ですがまだまだ安心して乗れる日はいつやって来るのか。

万策尽きた

はよオイルパン交換しろや(怒

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